合法なったらマリファナやりまくる

 前期の僕がどれくらい腐っていたかを説明しよう。

 大学には行かなかった。昼間は家に篭ってずっとベッドの中にいた。ベッドの中で、何もしなかった。日が暮れるのだけを待っていた。動かなくても腹は減ってしまうのでクレカを切ってウーバーを呼んでチーズバーガーを食べた。携帯の通知が怖くてずっと機内モードにしていた。あるいは風呂場に置いていた。そうするうちに身体を壊して酒もたばこもやれなくなった。脳ミソの中で一定のリズムの金属音がなっていた。出来の悪いインダストリアルテクノが、朝から晩まで鳴っていた。だから本とか、読めなかった。少しだけ気が狂っていた。

 夏になるとそれに加えて強烈な強迫観念が付きまとっていて、僕の場合それが僕をある使命に駆り立てた。劇的な強迫性だった。地鳴りみたいだった。今思えば、それ以上最悪な状況になりたくなかったのだろう。使命とは、「消費」だった。狂気が「すべておざなりにしろ」と耳元でずーーっと呟いていた。だからまずは金を使った。金を使って遠いところに行っていた。8月はほとんど東京にいなかった。色々な地方都市に隠れていた。その中で一番よかったのは新潟の長岡という街だ。それについてはまた書きたい。ありがたみも感じずただただ享楽のためだけの金 時間 信条を「消費」していったらカスの役にも立たなかったが、いつのまに脳ミソを犯していた金切り音は消えていた。薬や酒に頼らずに済んだのは運が良かったのかもしれない。

Black Axioms

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 僕はなにかを適当に扱う(消費ともいうのかもね)ことが嫌いだった。骨の髄を食いたかったが、消費というのは素晴らしいのだ。

最近は精力的に生きているといえる。

 大学に毎日行っている。その前に朝ごはんも食べる。今日なんて朝からモツ煮を食った。飲酒量を抑えた。髪を短く切った。そして本を読んで音楽を聴いて良いクラブを探して潜り、踊り、なるべく健康的な女性だけと遊ばさせていただいて、そして一番にはウーバーイーツを我慢している。人生がぐっと楽になったと思う。

 オードリーの若林のエッセイに書いてあったのは、自分なりに解釈すると、ガキの頃にずっとハマっていた自意識の底無し沼は、10年後よく見たら、ただの段差だったよ。ってことだ。それはよくわかっている。猫舌が治せないやつと同じで、自意識にハマるやつはみんなやれていることをたまたま出来てないやつだ。情けない。僕は猫舌は治せた。じゃあ自意識だって。

 と思っていたら今年の夏にこういうことがあって、だいぶ進展があったと思う。僕は、なにも希望がないけど、ポジティブな絶望で、これからは適当に消費して生きていこうと思う。物事に何か深い意味を求めようとするなんてね