あなたが居なくなってから、世界が何色か分からなくなった。

腫れ物のように扱われているとき居心地のよさを感じる。 中空状態の会話、語尾のうわずり、うまくはまらない冗談にその兆候を見て取れるだろう。そういった微妙な人間関係に本当の性格が表れるし、わたしを腫れ物のように扱うということは、概してコミュニケ…

お久しぶりです。たくさん送ってもらえて嬉しいです すべてに答えていきます！ わたしのことを信用してくれる人です。 お人好しなのでいつも人のことはある程度信用しています。 吉祥寺の大学です。 先月23歳になりました。 最近はアディダスとGAPを着ていま…

「天使だと思って接していた相手が、実はただの羽根が生えているだけの人間だったということは充分過ぎるほどにあり得る。」 レンジであつあつにした新じゃがにバターを乗せて食べていた。大島さんの実家で育った野菜を貰うのは２度目で、パックされた鷹の爪…

世界はあなた方の奴隷ではありません。 冬に「Doomer‘s Friday Night｣というプレイリストを作った。 そういうふざけた名前を付けたきっかけの動画がYouTubeにあがっている。 Doomerとは、いまでは普遍的なネットミームのひとつで、それを検索してみてもいま…

ママンの親父、つまりわたしの爺さんにあたる人物はアルコールを愛していた。その愛し方があまりにも過激だったために、結局胃をすべて切ることになって、いまは酒を一滴も飲んでいない。だが爺さんは今でも酒を愛していると思う。アルコール中毒とはそうい…

「花が綺麗だね」 「花はいつだって綺麗ですよ」 夕方は瓶を探すために費やした。 KALDIには大まかにわけて3種類の瓶がある。ワインの瓶、炭酸飲料の瓶、料理に使う様々なソースの瓶。今回欲しかったのは、片手でも馴染むくらいの大きさで、ある程度は縦に長…

名古屋に向かって出発したミニ・クーパーは、海老名を越えたあたりで様子がおかしくなった。 そのとき運転を担当していたのはおれだった。エンジンの断続的な揺れからはじまって、次第に車体も上下に震え出し、アクセルをすべて踏み込んでも80km/hを超えなく…

用意するもの 【1人前】 Barilla スパゲッティパスタ No.5(1.78mm) 120g ニンニク 3片 鷹の爪 1本 タマネギ 1/8個 パセリ 2束 ガルシア エクストラバージンオリーブオイル 大さじ3 塩 適量 調理酒 大さじ1 味の素 適量 全てが終わった日、東京から田舎に帰る…

2/11 2時 全身の筋肉を脱力させてソファに寝ていた。友人、友人？そう呼ぶにはあまりに彼女のことをなにも知らないが、彼女に招待されたパーティはあまり好きな選曲ではなかった シンデレラに、2021年のダンスパーティは20時で終わることを耳打ちしたらどん…

机の上にコーラのボトルがある。花瓶の右側にだ。牛皮のブックカバーに包まれた本と手帳、リップクリーム、ロキソニンの一番効くやつ、ピルケース、耳かき、ワイヤレスのマウス、去年貰った手紙、それらを在庫処分セールで買ったデスクライトの光が照らして…

⚪︎主な登場人物 おれ:無能、背が高い イルマ:引きこもり、背が高い 楓:双子の兄、背が高い 森さん:元カノ、色黒 Mさん:元カノ、色白 あすみさん:元カノ、色白 元カノの森さんが結婚して子供を産んでいた。元カノの森さんが全然知らない男の人と結婚して小さ…

虫みたい から Zombie Pop というブログタイトルになりました

・社会学は将来何の役にも立たないどころか、教授が逆張りの美学を先鋭化させたようなことしかいわないから普通にひねくれたオタクになる ・ベンヤミンとデュルケムは偉い ・ポストモダンが動物化しているということ ・社会学、とひとくちにしても社会心理学…

心が壊れそうなほど悲しいことのひとつに、あなたが惨めになって泣いていても、おれはなにもできない、無力にうつむいてやることしかできないことがある。 もうひとつあって、あなたは今泣いているかもしれないのにおれはそれを知らないということだ。 最後…

ほうじ茶を飲んでやろうとしてマグカップに手をつけると強烈に生魚臭いのでどういうことかと思った。夕方にやっこさんが鮪と鯛をミンチにしておれがロシアで買ったマグカップの中で掻き混ぜていたのだ。マグカップの中に生魚のミンチをいれるな。それは結局…

なにか文章を書きたいとき村上春樹を読むと言葉がスラスラ出てくるからいいんだよ。という意見には完全に賛成できた。おれもそうだ。村上春樹を10ページほど繰ると、不思議と書きたかったようなことを思い出す。他にもこういった作家はいる。ただ村上春樹の…

『詩人と女たち』というどうしようもない本を読んでいたら、こういう一幕があった。 チナスキーという作家のもとに手紙を送り続けていたファンの女がとうとう飛行機に乗ってチナスキーに会いにくるというので、空港で待っていたところ、お互いの姿を認めた二…

日高屋でウーロン杯を飲んでいると自由だなと思う。 自由。 ここでいう「自由」というのは、連続性のない時間や空間のことを指している。日高屋には連続性がない。 たとえば(今回はつるの剛士のブログぐらい改行が多い)、首を絞められて意識を飛ばしたことの…

スカしたジャケット、スカジャンを羽織っている。ヨコヤマさんから譲り受けたものだ。ヨコヤマさんは初老の行政書士で埼玉の狭山市という街に暮らしている。事務所兼自宅の裏にはまずまずの広さの畑がありサツマイモとジャガイモを栽培している。そこで採れ…

カミュの『異邦人』を再読した。パーフェクトな小説だ。いまのところ完璧に近い。これからも何度と読み直しそのたびにいたく感動するだろう。再読したきっかけはある日の夕方、衝動的に再び異邦人のストーリーを読み込みたくなったのだ。いくら本棚を探して…

1:みんなでクラブに行かない 友人と一々会話を挟まないと落ち着かないならミュージックバーに行くことをお勧めします。クラブは社交の心を閉じ込めて、音楽で踊る場所です。 2:スマホを触らない 楽しいことをインターネットで共有するということは、楽しんで…

よく、面白い人ですねと言われる。 面白い人ですねと他人から言われたならば危機感を持つべきだ。様々な危機感だ。 (出典) ‪@sayonara_green ‬ まず第一に、面白さとは基本的に暴力を孕んでいる。 面白さとは、「おかしい」「変わっている」という逸脱の結果…

山椒を食うと必ず四肢のいずれかがビリビリと麻痺する感覚があって、それが楽しくて料理にSBの山椒を大量に振りかけている。今日は右足に痺れが出た。LSD持ってる人がいたら分けてください。 ばあちゃんがダンボールいっぱいに料理を送ってきた。友達の家で…

電動キックボードがかなり楽しい。夜、駅前を徒党組んで走ってるスケボー集団どもの間を颯爽と追い抜いていく。スピードだけがすべてじゃないが、おれらのようなガキにとってスピードは神様だ。 ウェルベック4冊目を読了。プラットフォームだ。油断していた…

ダメだよ。やめなよ。 先行研究としてこのような資料がある。まずはこれを読んでみてほしい。 verone.hatenadiary.com おれが今回言いたいことは大体以上になる。手っ取り早くリンクをコピペしてツイートすればそれで完了するのだが、それでは味気ないっても…

エアコンに関してだが、冷房をつけている。 環境活動家の人に怒られるだろう。どうしても湿度の上がった床に足をつけるのが苦手なのだ。ペタペタするでしょ？ホコリが舞わなくなるのは結構なことだが、足の裏にタオルの繊維やら髪の毛やらが付着するのだ。 …

音楽ほどヤリマンな文化はない。ファッション、映画、文学、ドラッグとの癒着は語り尽くされたテーマだ。誰とでも寝る。貴賎を問わず、実に軽薄なのだ。 ああ、あと政治か。 音楽について書く際に適当なとっかかりを探していた。できるだけ具体的な文章にし…

ゲド戦記という駄作がある。あれは誰がどうみても退屈な映画だ。だが、だがと付け加えておれはゲド戦記を保護したいが、クソ映画のゲド戦記からも得られるものはある。 何がどのように駄目だったのか、映画評論サイトによれば諸説あるが、おれが思うに物語の…

ちょうど去年くらいから、印象的なフレーズを携帯にメモするようにしている。日高屋で友人が烏龍杯あおりながら言っていた優秀な啓示とかもそれに含まれている。日高屋では切れ間なく喋り続けるか一切の口をつぐんで読書に没頭する必要がある。メモは結構ス…