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 エアコンに関してだが、冷房をつけている。

 環境活動家の人に怒られるだろう。どうしても湿度の上がった床に足をつけるのが苦手なのだ。ペタペタするでしょ?ホコリが舞わなくなるのは結構なことだが、足の裏にタオルの繊維やら髪の毛やらが付着するのだ。

 今は家で競馬を見ている。天皇賞に鳥貴族1回分ほどの札を突っ込んだ。他に使うお金がないから。多分外れると思う。前回の有馬記念ではアーモンドアイがヘマをしたので日本全体で270億円が吹っ飛んだらしい。もちろんおれもそのうちの一人だ。ルメールならやってくれるだろうよ。

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 ルメールはやってくれたが、それ以外が全てダメだった。初心者は広く浅く3連複を抑えろだと?二度と見んわあのクソ情報誌が。単勝の配当は200円だ。このようなものだ。しかし、前のレースで当てた馬連でしょっぱい払い戻しを受けているから、損失は最小限だ。まあ、ウーバーイーツで注文したダブルチーズバーガーセット(ポテトL、コーラL)の配達員がトラックに轢かれて商品を受け取れなかったくらいの損だと思えばいいのだ。

 去年みたいだなと思う。競馬場に初めて行ったのも去年の今頃だ。その晩吉祥寺の美舟で飲んでたら隣の爺さんに万札をもらった。86歳の誕生日だからだそうだ。80歳も超えると自分の誕生日だろうが他人に金をやりたくなるようだ。確かに、生きてる方が奇跡だしな。老いぼれても昔の仲間と汚え飲み屋で酒が飲めるなんて、最高だろう。そのときおれとコマキと高橋さんの3人で飲んでた。コマキはこの前実家の山菜をやった。高橋さんとは疎遠になった。

 家から出ていないことも去年と同じ。ニセモノのうつ病を発症したりコミュ症のくせに無理して女のことばかり考えていたので単位が貰えず4年になった今でもしっかり授業を取ってる。しっかりすぎるほど単位残ってるしなんで留年してないのかもわからない。ちゃんと卒業しようと思う。

 中2の時「卒業生の大人からありがたいお話を頂きましょう❗️」みたいな授業である作家が来た。名前は忘れたが戦争のことを主に書いている人間だった。地元は特に空襲が酷かったようだ。作家はわざわざ母校で講演会などしたくなかったに違いない。学生時代に異端者扱いされていたようなタイプだったからだ。教育主任や教頭に半ば無理に出演を頼まれて断れないようなタイプでもあった。

 「落ちていると思ったら、どん底まで落ちた方がいいです。」とその作家は言ったが、この話を覚えているのは当時体育館にいた中でおれだけだと思う。周りのクソガキやクソ教師は退屈していた。中学校は居心地が良くなかったので他に信仰の対象を求めていた。作家のその言葉はおれのアイデンティティたり得たのだ。それからの人生、その言葉は咀嚼され拡大解釈され、状況が後退していくたびに「まだ最悪と呼ぶには早いよな?」といったスローガンがおれの生活に暗い影を落としている。まあ、根暗になったのだ。

 前向きな話題もある、ええと、ああ、もう夏みたいだ。夏は最高で大好き。電動キックボードをフル充電させて今から吉祥寺を駆けようと思う。ではさよなら